症状別

【野球】球種別の筋肉疲労と怪我の種類

こんにちは。
谷町四丁目院の垣尾です。
今回は球種によって異なる筋肉疲労と多発する怪我を解説し、合わせて当院で行う治療法も紹介させていただきます。

変化球の話 | 食べ暇✖︎らいふりぽーと

中学生以降になると変化球を習得する選手も増え、高校生になると全投手が変化球を投げます。
変化球の軸となるのはスライダー系やカーブ系、最近はフォーク系の落ち玉を学生の頃から習得する選手も多いです。

①スライダー・カーブ系で多い不調

これらの球種は手首の位置を固定して投げる球種のため、肘をうまくしならせることで投げることが出来ますが、肘の関節や周囲の筋肉が硬くなっていると炎症や張りに繋がります。
中でも多いのは円回内筋浅指屈筋という筋肉のトラブルです。

円回内筋症候群と前骨間神経麻痺 - やまだカイロプラクティック・鍼灸院ホーム ページ

これらは屈筋群という筋肉のグループに分類され、肘を曲げるときに力を生みます。
肘のしなりを生むためには【曲げる➡伸ばす】という力が必要になり、屈筋群を多く使うことになります。

これらの筋肉を使い過ぎると野球肘のリスクもグンと上がるため、曲がる球種を多く投げる投手はしっかりとケアを行い、いつもと違う張りや違和感を感じた時は早期に治療を行うことが大切です!


↑屈筋群に対するマイオパルス通電の様子    

野球肘についてのブログはこちら

②フォーク系で多い不調

佐々木主浩「“大魔神”が自由自在に操ったフォークの極意」/プロ野球20世紀の男たち | 野球コラム - 週刊ベースボールONLINE

フォークと言えばハマの大魔神佐々木投手…
そんな話を先日、野球部の学生さんにしたところあまりピンときていなかったため、これがジェネレーションギャップかと痛感しました。笑

近年は甲子園のスターになるような投手も早々にフォークスプリットを習得する傾向にあるため、昔よりも投げる投手が増えた印象です。
フォーク系の球種は骨間筋という指骨を繋ぎ合わせる筋肉の過緊張を招きます。

Visual Anatomy 視覚解剖学

骨間筋の過緊張が続くとこの箇所自体に痛みを感じるほか、手首の可動域制限や痛みを訴える選手が多いです。
手首・骨間筋の過緊張や炎症はマイオパルスとアキュスコープでの治療をし、その後手首のアライメント(骨の配列)を調整することで当院では早期回復を実現しています◎

今回紹介した症状は全ての投手に可能性があるものです。
痛みには必ず前駆症状があり、いつも感じない違和感やだるさが必ず先行してやってきます。
野球を長く楽しむためには肘や手首のコンディションは本当に重要なため、出来る限り早期のケア・治療を心がけていきましょう!

関連記事

Translate »