症状別

脊柱管狭窄症について

こんにちは、鍼灸師の富本です。

今回のブログでも引き続き、整骨院や鍼灸院によく来られる代表的な症状について解説していきたいと思います。

前回はヘルニア、前々回は五十肩について解説しました。

非常に多くの人が悩まされている症状であり、誰しもが発症するリスクのある症状でもあるので、ぜひそちらの記事もご覧ください。

脊柱管狭窄症とは?

ということで、さっそく本題に入っていきたいと思います。

今回取り上げる症状は「脊柱管狭窄症」です。

これも非常に多くの方が悩まされている症状の一つです。

五十肩とヘルニアの記事でも同じことを話題にしたのですが、一般的に、名前とはその物事の特徴を表す必要がありますよね。

例えば症状でいうと、野球肩なら野球をしている人に起こりやすい肩の痛みだということが名前を一目見るだけでわかりますし、アキレス腱炎なら、なんらかの原因によってアキレス腱に炎症が起きているんだということがこちらも一目でわかります。

前回前々回のヘルニアと五十肩は名前を見るだけでは、その特徴がよくわからない症状だったので、名前の解説から始めましたが、今回取り上げる脊柱管狭窄症は、名前にそのまま特徴が記載されていますね。

脊柱管が狭窄(狭くなる)から脊柱管狭窄症。

そのままです。

やはり名前とは大切なんです。

先人達は皆偉大であり、皆それぞれ症状に対して意味のある名前をつけているんです。

たまに、権力を手に入れることに夢中になった医者が、自分の名前をつけようと必死になったりして、意味のわからない名前がついていたりしますが、そんなことはごく一部であって、ほとんどの名前が、その症状の病態がわかるようにつけられています。

もう一度言いますが、脊柱管が狭くなるから脊柱管狭窄症です。

名前から意味は汲み取れますね。

脊柱管も名前の通り、脊柱にある管(くだ)のことで、この中を神経が走っています。

下の画像赤丸の部分が脊柱管です。

神経は身体にとって非常~に大切なのですが、特に身体の中心にある中枢神経はとてもとてもデリケートなので、外からの力の影響を受けにくいように管に包まれて守られているということですね。

超VIPな中枢神経は、常に背骨というボディーガードに守られているということです。

それが年齢を重ねることによって、背骨にも加齢の影響による変化が出現し、脊柱管が狭くなることがあります。

脊柱管の中に神経が通っていますから、その影響はもれなく神経にもおよび、狭窄した場所によって、両足に痺れが出たり、片足に痺れがでたり、足の外側にでたり、後ろ側に出たりと、痺れや痛みが出現する場所が異なります。

悲しきかな。

若かりし頃は常に身を守ってくれた背骨も、時の流れと共に抗えない変化が生じ、一転して神経を刺激することになってしまうのです。

いつの世も、裏切りによって時代は動きます。

重要人物が亡くなる時も、意外と黒幕は身内にいたりするものです。

という冗談(半分本音)はさておき、、、

となると、今回のトピックである脊柱管狭窄の場合、加齢による影響を最も強く受ける症状であることから、年齢を重ねれば誰しも抗えない症状なのか?というと決してそうではありません。

事実、ある研究では腰痛や神経痛のない高齢者を集めて、全員のレントゲンを撮ったところ半数以上にヘルニアがあったり、脊柱管に狭窄があったりするといった報告がなされています。

要するに、背骨に変形があったり、ヘルニアがあったりする事実は重要な確認事項ではあるものの、変形があったからといって必ずしも、その症状が出現していると結びつけることはできないということです。

脊柱管が狭窄していることによって、神経が圧迫を受けて症状が出現している場合は、手術などで物理的に脊柱管を広げる以外に改善の方法はありません。

しかし、脊柱管の中で発生するストレスというのは、姿勢によっても変化するものです。

事実、狭窄症の方は、脊柱管が特に強く狭窄する立位姿勢が続くと辛くなり、座って休憩しなければいけないくらいにもなりますが、座って腰を丸めている状態であれば、何の問題もないという人もいます。

いわゆる間欠性跛行と呼ばれるもので、脊柱管狭窄症の特徴の一つです。

(※5分や10分など連続して歩けなくなること。
座って休憩すると歩けるようになるが、歩いているとまた痺れが出る。)

背中が丸まっていたり、股関節が硬かったりといった、腰以外の部分から腰にストレスが加わっているケースも多数あり、こういった場合であれば、手術以外の保存療法であっても改善が見込めます。

施術やリハビリを根気良く続けることによって、5分しかあるけなかったのが10分歩けるようになり、15分歩けるようになりといったような感じで、いきなり「バチッ!」とすたすた何時間も歩けるようになるのは難しいですが、施術を続けることによって改善することが期待できる症状の一つです。

また、日常生活の動作を工夫することによって、脊柱管にかかる負担を普段から減らすことも大切なので、腰の痛みや痺れに悩まされていている方は是非一度ご相談ください。

移動を徒歩から自転車に変えるだけで脊柱管への負担は大きく減ります。

施術やリハビリによって痛みが出にくいようにするのも大切ですが、今自分が何をしたら痛みが楽になって、何をしたら痛みが強くなるのか理解することも立派な治療の一つです。

当院で行っている脊柱管狭窄症に対する施術

当院では微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」を用いて独自の方法で施術を行っております。

微弱電流機器を使用することによって傷ついた組織の修復能力を高め、痛みの原因を根本的に改善します。

微弱電流機器は我々が触診では確認できないレベルの体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることによって体本来の治癒力を引き出すことによって症状の改善をはかることができます。

また必要に応じて運動療法や機能改善の施術も行い、痛みの改善だけでなく痛みの出にくい体の使い方についても指導しております。

症状の程度によって治癒までの来院回数や期間はことなりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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