症状別

ヘルニアについて

こんにちは、鍼灸師の富本です。

寒い冬になると多発するギックリ腰。

電話がかかってくるたび、「またギックリ腰の当日予約の電話かな?」と思ってしまうほど、冬場になると多くの人が悩まされるギックリ腰ですが、他の疾患と同じくギックリ腰も原因によっていくつか種類が存在します。

最も多いのは、寒さなどで縮こまっている筋肉が急激に引き延ばされた結果生じる、筋筋膜性のギックリ腰ですが、もう一つ、多く見られる原因が椎間板ヘルニアに由来するタイプです。

このヘルニアという病気。

名前は聞いたことあるけど、実はなんだかよくわからない症状ランキングトップ1位ではないでしょうか?

アキレス腱炎とか、腸脛靭帯炎といったような、○○炎というのは比較的わかりやすい症状だと思います。

アキレス腱に炎症が起きているからアキレス腱炎。

そのままです。

なにも難しいことありません。

ではヘルニアはどうでしょうか?

 

ヘルニア。

 

そこはライオンと魔女が暮らす魔法の国。

 

 

 

、、、、、、、

 

 

失礼。

ヘルニアではなくナルニアの間違いでした。

今回の内容はヘルニアについてです。

決して、空襲に晒された幼き子供達が、偶然迷い込んだ魔法の国で自分の運命を知る話ではありません。

ヘルニアです。

ヘ・ル・ニ・ア

見慣れないカタカナ4文字ですが、実はヘルニアは日本語ではなくラテン語です。

ラテン語で「脱出」とか「飛び出す」という意味があります。

何が飛び出すのでしょうか?

椎間板ヘルニアというくらいですから、椎間板から何か飛び出してくるはずです。

というわけで椎間板の構造についてみてみましょう。

椎間板は背骨と背骨の間に存在しているクッションであり、外側にある繊維輪(せんいりん)と呼ばれる比較的硬い組織と、内側のほとんど水分から出来ている柔らかい髄核(ずいかく)から構成されています。

普段、椎間板の内部に存在している髄核は、姿勢などによって、椎間板の中を主に前後に動いているのですが、長時間同じ姿勢が続いたり、重いものを反復して持ち上げるなどの動作を行うことによって、繊維輪を突き破って、椎間板の中から飛び出してしまうことがあります。

この現象をヘルニア=「脱出」と呼んでいるわけです。

ちなみに、髄核が繊維輪を飛び出す際は画像のように、ほとんどが斜め後方に飛び出します。

これは、椎間板の後方正面には靭帯が存在しており、左右よりかは正面の方が強い作りになっているので、押し出された髄核も斜め方向にずれるというわけです。

これによって、左右どちらかの後方に飛び出たヘルニアによって、どちらかの神経が圧迫などの影響をうけることから、ヘルニアは左右両方ではなくて、片足だけに痺れが出やすいというわけです。

ヘルニアが発生した場所によって痺れの場所は異なります。

腰の骨は5つ存在しており、それぞれの間に椎間板も存在しています。

一番上の椎間板がヘルニアになった時と、一番下の椎間板がヘルニアになった場合とでは、同じヘルニアという名前であっても、痛みや痺れが発生する場所は大きく異なります。

比較的多く発生するのは腰の下部のヘルニアで、腿の後ろからふくらはぎに痺れが出るタイプと、脛から足の親指のあたりが痺れるタイプがよく見られます。

ちなみに、ヘルニアは高齢者がなるものだと思われがちですが、決してそんなことはなく20代や30代の若い人でも比較的多く見られる症状の一つです。

椎間板への圧力は座っている際に最も大きくなることから、若い人でヘルニアになる方のほとんどはデスクワークで座りっぱなしの人なので、ギクッとしたそこのあなたは注意した方がよいかと思います。

重たい物を何度も持ち上げる作業をする人はもちろんですが、デスクワークも腰に非常に悪いんです。

ちなみに、この記事を書いている時の自分の姿勢を写真に収めてみたのですが、絵にかいたような悪い座り姿勢でした。

このような座り方をしていると、ヘルニアなどの腰の問題が発生しやすくなるばかりでなく、肩コリ首コリ、ひいては肘の痛みなど、身体の様々な部分に問題が発生しやすいですから、すぐに辞めるようにしましょう。

歩き方をずっと意識しながら歩くのは難しいですが、座り方は意識すればすぐに変えられます。

知らずとかけてしまっている負担の積み重ねによって痛みは作られます。

早め早めに対応して、痛みが出ていない状態であれば、日常生活を注意して過ごし、ストレッチなどのセルフケアをしっかりと行うことで健康な状態をキープすることが可能ですが、もしすでに痛みが出てしまっている状態であれば、早めに専門家に相談するようにしましょう。

ヘルニアが発生した瞬間というのはギックリ腰の中でも特段強い痛みに襲われます。

大阪でヘルニアなどの腰痛でお困りの方は、ぜひ当院にご来院ください。

ヘルニアに対する当院での施術

当院では微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」を用いて独自の方法で施術を行っております。

微弱電流機器を使用することによって傷ついた組織の修復能力を高め、痛みの原因を根本的に改善します。

微弱電流機器は我々が触診では確認できないレベルの体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることによって体本来の治癒力を引き出すことによって症状の改善をはかることができます。

また必要に応じて運動療法や機能改善の施術も行い、痛みの改善だけでなく痛みの出にくい体の使い方についても指導しております。

症状の程度によって治癒までの来院回数や期間はことなりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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