五十肩とは?
五十肩とは一体何でしょうか?
通常、病名には、痛んでいる組織の名前やその特徴が含まれていることがほとんどです。
腸脛靭帯炎、足底筋膜炎、腰部脊柱管狭窄症etc,,,,,,,
腸脛靭帯が炎症を起こしているから腸脛靭帯炎であり、足底筋膜が炎症を起こしているから足底筋膜炎、、
腰の脊柱管が狭くなり、脊柱管内の神経に問題が出ることから、腰部脊柱管狭窄症、、、
名前というものは非常に大切であり、いってみればその事柄の特徴を表すものである必要があります。
しかし五十肩の場合はどうでしょう?
五十の肩。
肩が五十個あるのでしょうか?
そんなわけありませんよね。
では、肩を五十回連続で動かすと痛みが出現するのか?
それとも、五十日連続で肩を動かさないことによって、肩が固まって痛みが出てしまうのか?
、、、、、
どれも違うにせよ、なんとなく間違いではなさそうにも思えますが、答えはいたってシンプルで、五十代の人に多く発症するから五十肩と名前が付けられているだけです。
ある程度の年齢になればみんな知っている共通認識でもありますが、でもこの名前ってよくよく考えてみるとおかしくないですか?
他の症状の名前には、痛めている組織の名前が入っているのに、五十肩だけ、ただ発症しやすい人の年齢が入っているだけ。
これではまるで、五十肩は肩のどこが悪いのかわからない疾患のようにも思えてしまいますが、、、
実はそうなんです。
五十肩は肩のどこが痛んでいるのか?
実ははっきりとわかっていないことからその名前が付けられました。
五十肩の正式名称は肩関節周囲炎です。
肩関節の周囲の何らかの組織が痛みを発していることからこの名前が付けられました。
正直この名前であっても、具体的に肩のどこが痛みを発しているのか?
非常にわかりづらく、曖昧な名前ですが、五十肩よりはわかりやすく感じます。
肩関節周囲炎という名前の通り、肩関節の周囲に存在している骨や筋肉、腱、滑液包といった様々ある組織のうちどれか一つ、または二つ以上が痛んでいる状態が肩関節周囲炎ですから、同じ五十肩という診断を受けた人同士であっても、人によっては1か月で治ることもあれば、完治までに1年以上必要な人もあったりと治療期間は様々です。
病態と分類
発症してからの期間によって、大まかに炎症期、拘縮期、回復期の三つの段階に区分されており、症状は時期によって異なります。
炎症期
発症してすぐの炎症期では、五十肩の特徴の一つである夜間痛が出現し、肩を動かしていない時にも激しい痛みが出現するのが特徴です。
肩を動かしていない状態でも激しい痛みが出ることから日常生活の些細な動作であっても自分で行うのが困難となってしまいます。
痛み止めを飲んだり、様々な治療を受けたりするものの、良くならないばかりか、場合によっては、逆に痛みを作ってしまうこともあるので、治療には最新の注意が必要です。
炎症期の痛みは非常に辛いですが、それでも時間経過と共に激しい痛みは落ち着きます。
拘縮期
痛みは引いたけど、肩が挙がらず、動かせる範囲が狭いまま。
この状態を拘縮期と呼びます。
その名の通り、肩関節が拘縮してしまい、肩を動かせる範囲が非常に狭まり、痛みとはまた別の意味で日常生活に大きな支障が起こります。
洗濯物を干す際や、上の棚の荷物に手を伸ばそうと思っても腕が上がらず、風呂に入った際も髪を洗うことすら困難となり、女性であれば下着の着脱にも支障がおよびます。
さらに肩が挙がらないので、逆の腕ばかりを使うようになったり、不自然な身体の使い方をするようになったりで、肩の痛み以外にも、首や腰にも痛みが出ることも少なくありません。
この時期は痛みこそ最初の炎症期に比べるとマシですが、日常生活への支障という点では、最も悪影響を及ぼす時期かもしれません。
回復期
最後の時期が回復期です。
可動域制限や痛みが軽減し、肩を動かせる範囲が少しずつ改善していきます。
この時期はリハビリや治療も積極的に行いますし、その効果も表れやすいと考えられますが、それでも完全な回復までに必要な期間は人によって大きく異なり、数か月から長い方では1~2年の根気強いリハビリが必要だと考えられます。
当院で行っている五十肩に対する治療について
五十肩には様々な治療法が存在します。
整形外科や整骨院、整体院など様々ある治療法でどの治療を受けたらいいのかわからない人も多いのではないかと思います。
動かない肩を無理に整体やストレッチなどで動かすとそれは痛みを悪化させる恐れがあり大変危険です。
また、「放っておいたら治る」と考えている人も多くいますが、決してそんなことはなく、放置しておくと、痛みこそ軽減すれど、可動域は狭いままであり、先述したように、首や腰などの他の部分にも痛みを作ってしまう恐れがあることから、大変危険です。
決して放置せずに適切な対処を行う必要があります。
当院では、微弱電流機器のアキュスコープとマイオパルスを用いて、独自の方法で施術を行っています。
肩を無理に動かしたりすることもなく、痛みがひどい場合であれば、横になって寝ているだけの姿勢で施術を行うことも可能です。
微弱電流機器は我々が触診では確認できないレベルの体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることによって体本来の治癒力を引き出すことによって症状の改善をはかることができる機械なので、他の治療で効果がなかった人こそ試してみる価値のある治療法かと思います。
また必要に応じて運動療法や機能改善の施術も行い、痛みの改善だけでなく痛みの出にくい体の使い方についても指導しております。
症状の程度によって治癒までの来院回数や期間はことなりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。