こんにちは、やまぐち整骨院谷町四丁目院、鍼灸師の富本です。
今回は、指先の痺れで代表的な疾患の一つである手根管症候群についてです。
「手や指が痺れる」といった症状は様々な原因がありますが、中でも一位二位を争うほど多くみられる症状が手根管症候群です。
加齢によるもの、糖尿病によるもの、腕の使い過ぎによるものなど、原因は様々であり、すべてのタイプが治るわけではありませんが、筋肉や骨の問題によって発生しているタイプであれば改善が見込めます。
放置していて良くなる症状ではありませんので、腕の痺れで悩まれており、今回説明する手根管症候群の症状がご自分の症状と一致していると感じた方は是非ご相談ください。
手根管とは一体何か?
さて、手根管症候群とは一体何か?について説明するためには、まずは「手根管」と「手根管の中を通るもの」について理解してもらう必要があります。
手根菅とはその漢字の名の通り、手の根元にある骨や腱でできた細い管のことを指します。
手には皆さんが思っている以上に沢山の骨が存在します。
手には○○個の骨が存在しているので、、、
とさらっと説明しても良いかと思いましたが、せっかくの機会なので一度考えてみましょう。
手首から先のいわゆる「手」には一体何個の骨が存在しているのでしょうか?
1個、2個?
少なくとも指が5本はありますから、最低でも5個の骨があることは間違いなさそうですよね。
(み、皆さんは指がちゃんと5本ありますよね???、、、)
では、指って意外と長いですが、指一本につき骨も一本なんでしょうか?
さあ、果たして手には一体何個の骨が存在しているのか???
、、、、
、、、、、、、、
、、、、、、、、、
答えはなんと、27個。
どうですか?
多いと思った人少ないと思った人、それぞれ違った感想を抱いたかと思いますが、大体の人が27個よりも少ない数を想像していたのではないかと思います。
実際、触って確認してみても27個もどこにあるのか?
わかっていてもわからないような感じがしますよね。
ということで、手の解剖から考えてみましょう。
親指を除いた4本の指には、それぞれ3個ずつ骨があり、1本の指に3個の骨が存在しています。
手首から指の付け根の間にも、それぞれの指の根元を形成している中手骨がそれぞれ5本存在しています。
親指以外の4本の指にそれぞれ3個ずつ骨があるから合計12個の骨。
親指だけ例外で骨が2個。
それぞれの指の根元部分にある中手骨は5本。
ここまでを合わせると19個の骨があります。
合計は27個で、指の骨だけで19個。
じゃあ、残りの8個は?
残りの8個は指の根元にある手根骨という骨です。
その名の通り手の根元の部分に存在しており、前腕の骨と手首の関節を作っています。
この部分こそが、まさしく手根管症候群が発生する場所です。
手根骨の手の平側で、骨と骨が構成している狭い隙間を手の動きを支配している神経や筋肉が通過しているのですが、なんらかの理由でその隙間が狭くなることによって、手の痺れや感覚の障害といった問題が発生します。
手根管症候群の原因と症状
厳密に言うと、手根管症候群の原因は不明とされていますが、妊娠出産期の女性や、手をよく使う仕事に従事する人に発症しやすいことから、腕や手の使い過ぎによる原因が最も多いと考えられています。
また、肥満や糖尿病といったような基礎的な健康状態が悪い人に発生しやすいともいわれています。
症状としては、正中神経が支配している親指から薬指の半分までの指3本半が痺れることが多く、ひどい場合は親指を動かす筋肉にうまく力をいれることができず、手を使ってOKサインをつくることすらできなくなります。
意外と知られていないことですが、手の指というのは全て同じ神経で支配されているわけではなく、主に3本の神経によって支配されているので、正中神経が手根管の中で圧迫を受け問題が発生したとしても、他の神経によって支配されている薬指の半分や小指などは問題を受けません。
対処法としては、手の使い過ぎが原因となっていることが多いので、まずは手や腕を頻繁に使い過ぎないようにして負荷を調整するのと、手根管の中を通過する腕の筋肉を伸ばしたりほぐしたりといった方法で柔軟性を高めることが有効です。
しかし、マッサージをしたりするのはあくまでも対処療法でしかありませんから、その時は一時的にマシなように感じても、時間が経つとまた痺れや痛みが再発するといった形になることが多く、ひどい場合だと手術を行うことも選択肢の一つとなります。
当院での手根管症候群に対する施術
当院では微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」を用いて、寝違えに対して独自の方法で施術しています!
寝違えによって傷ついた首の筋肉の修復能力を高め、痛みの原因を根本的に改善します。
微弱電流機器は我々が触診では確認できないレベルの体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることによって体本来の治癒力を引き出すことによって症状の改善をはかることができます。
また必要に応じて運動療法や機能改善の施術も行い、痛みの改善だけでなく痛みの出にくい体の使い方についても指導しております。
症状の程度によって治癒までの来院回数や期間はことなりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。