症状別

テニス肘について

こんにちは、鍼灸師の富本です。

今回は肘の痛みの中で最も多いテニス肘についてまとめてみました。
鍼灸整骨院に来院される理由で最も多いのは腰痛ですが、意外や意外、肘の痛みで来院する人もとても多いんです。
中でも最も多いのがテニス肘です。

怪我の名前には、その発症の理由となっているスポーツの名前がついていることがよくあります。

例えば野球肩。

その名の通り野球によって発症する肩の痛みを指しており、ボールを投げすぎることによって肩の筋や関節を痛めてしまう代表的なスポーツ障害の一つです。

似たような症状こそあれど、野球肩は野球をしていない人には起こりえない症状です。

野球肘も同じです。

これも同じく野球をしている人にだけ発症する肘の痛みです。

肘の内側、外側、後ろ側と、痛みが出る部位によって、それぞれ多少異なりますが、原因はどれも同じでボールの投げすぎです。

繰り返しになりますが、野球をしていなければ起こらない症状です。

ランナー膝も同じですね。

ランニングにおける膝への負荷が過剰なことによって発症する膝関節外側の痛みです。

ウォーキングや自転車でも発症することがありますが、基本的にはランニングによる過負荷によって発症します。

ちょっとマイナーですが、フットボーラーズアンクルなんてものもありますね。

サッカー選手によく発症する足の痛みで、繰り返しボールを蹴ることで起こる足首前面の痛みです。

どの疾患も、その名前の由来となっている動作を過剰に行い過ぎることによって発症する症状が特徴です。

では、テニス肘はどうでしょうか?

テニス肘は、テニスをしている人だけに発症する肘の痛みなのか?

この疾患の名前がつけられたときは、そうだったのかもしれませんが、、、

実は現代においてテニスをしていないのにテニス肘を発症している人が非常に多いのです。

では、一体何が原因でテニス肘を発症しているのか?

その答えは意外や意外、ごく普通の一般的な日常生活における負担によって発症しているんです。

昔と今では生活様式もめっきり変わりました。

スマホやパソコンがあっという間に普及し、フリック入力やタイピング作業を行う時間が圧倒的に増えた結果、デスクワークによるテニス肘が相当数増えています。

昔は聞きなれなかったスマホッ首というワードも最近は市民権を得てきた感がありますよね。

便利になった現代社会の反面、増えてきている症状で最も多いのはスマホッ首ですが、その次に多いのがデスクワーク肘です。

デスクワークでタイピングをするあの動作は皆さんが想像している以上に肘に負担をかけているんです。

いや、それとも、タイピング動作こそが肘に大きな負担をかけていることから、タイピング肘とでも言った方がよろしいでしょうか?

とまあ、愛称が変わって何か本質が変わるかというと決してそういうわけではないので、前置きはこの辺にして、さっそく本題に入っていきたいと思います。

デスクワークで肩が凝ったり、腰が痛くなることは想像に難しくないですが、なぜ肘が痛くなるのか?

やや疑問が浮かぶかもしれませんが、この記事を読んだ後にはその疑問もきっと解決しているはずです。

肘の痛みでお悩みの方は是非最後までお読みください。

テニス肘の原因と症状

テニス肘で症状が現れる場所は上腕骨外側上顆と呼ばれる肘の外側の部分です。

この部位には手首を反らす際に働く前腕伸筋群と呼ばれるいくつもの筋肉が付着しており、手首を頻繁に使用する職業などについている方がよく痛みを感じやすい場所の一つです。

キーボードを打つ際は、肘から先を固定して手首と手の指だけを動かすことがほとんどですよね?

実はこの肘を固定して手首や手の指だけを動かすというのが肘にとって非常に大きな負担がかかる動作なんです。

皆さん一度Tシャツ一枚になってみて、エアーで結構なのでタイピング動作を行ってみて下さい。

そしてその際に自分の肘に目を向けてください。

どうですか?

肘の外側の部分の筋が動いているのが目に入りませんか?

そうなんです。

一見地味な動きですが、タイピングの動作というのは結構肘の筋肉を酷使している動作なんです。

「一回だけ」や「短時間だけ」ならそこまで大きな負担にはなりませんが、デスクワークにおけるタイピング作業というのは往々にして、長時間行うものですから、気付かない内に大きな負担をかけ続けている状態になっているのです。

人によっては一日6時間も7時間もずっとタイピングをしているという人も少なくないので、デスクワークの仕事に従事する人が多くなった現代において、テニス肘は以前よりも発症しやすいより身近な症状の一つになってしまいました。

かといって、デスクワークに従事する人、全員が肘の痛みを抱えているかというと決してそうではないですよね?

毎日長時間タイピングをしていても全く肘に痛みがない人だっています。

タイピングで肘が痛む人とそうでない人。

両者の違いは一体なんでしょうか?

その答えは、身体全体の使い方にあります。

肘に痛みが出る人は往々にして肩こりや首コリ、腰痛など他の症状も持っていることが多く、デスクワーク姿勢の際、猫背姿勢となり肩や肩甲骨の位置が正常の位置から外れてしまい結果として肘に負担のかかる動作を行い続けていることがほとんどです。

肘の痛みの改善には肘を診ることはもちろんですが、肘に関連する他の部分にまで目を通す必要があります。

当院で行っているテニス肘に対する施術

当院では微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」とハイトーン機器「ハイチャージ」を用いて、テニス肘の施術に関して独自の特殊な方法での施術を行っています。

微弱電流機器は我々が触診では確認できないレベルの体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることによって体本来の治癒力を引き出すことによって症状の改善をはかることができます。

ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成しているミトコンドリアを活性化することで、筋肉の疲労など身体に起きたあらゆるストレスに効果が期待できる治療機器です。

また必要に応じて運動療法や機能改善の施術も行い、痛みの改善だけでなく痛みの出にくい体の使い方についても指導しております。

症状の程度によって治癒までの来院回数や期間はことなりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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