症状別

野球肘ってなに?徹底解説⚾

こんにちは!やまぐち整骨院谷町四丁目院の垣尾です。

今回は野球肘について紹介します⚾
最近はエンゼルスの大谷選手が右肘を負傷したことで、メディアにも度々取り上げられているのでご存じの方も多いのでは。

自分自身も野球で肩や肘に痛みを感じたことがあるのですが…
やはり経験してみて感じるのは、早期発見・早期予防の重要性です。

特に幼いときは骨・軟骨・筋肉・靭帯などが未発達であるため、投球動作による繰り返しのストレスによって組織に炎症・損傷が起きる。
このケースが大多数を占めます😢

ただでさえ人間の肩肘は速い球を投げるのに適した構造ではないのに、そこに無理を強いると確実に痛めますので、こういった点からも早期発見と早期予防が何より重要と言えます。

野球肘の特徴

  • 野球のスローイング動作の時に肘に痛みが出る
  • 野球のバッティングでスイング時やボールのインパクト時の衝撃で肘に痛みが出る
  • 野球の練習でボールを投げた後、肘の関節が固まって伸ばしたり曲げたりが痛くてできない
  • 野球でリリースの時に痛みで力が入らない
  • 野球の練習後は肘が腫れたり、熱をもち痛みが出てくる
  • 物を握って持ち上げようとすると肘に痛みが出る

これらに当てはまる場合は野球肘かもしれません!

主にはピッチャーの投球動作、野手のスローイング動作の反復によるオーバーユース(使いすぎ)によって起こるスポーツ障害です。
プロ野球選手が発症することもありますが、主には小中学生に多く発症します。

子どもの場合気を付けておくべきことは、痛みを隠してプレーすること。これは意外と多いです。

表情に出るお子さんであれば分かりやすいですが、そうでない場合は「コントロール」からも見破ることが出来ます。

野球肘になるとリリースポイント(ボールを離すタイミング)が速くなることが多いです。
いわゆる、球持ちが悪いという状態です。
こうなるとコントロールが乱れて球が暴れます・・・。

親御さんや指導者の方は、こういった点も着目して頂けるとお子様の身体を守ることに繋がると感じます!

野球肘の種類

野球肘には【内側型・外側型・後方型】の3種類あります。

①内側型(肘の内側)

野球肘で多く見られる内側型は筋肉・腱・成長軟骨などが使い過ぎによって炎症または損傷を起こします。ボールをリリースするときは肘の内側に負担がかかります。

上腕骨内側上顆という肘の内側にある出っ張りにひちゃくする筋肉にトラブルが起こりやすいです。

特にスライダーやカーブ系の手首のスナップを求められるような球種は肘の内側の筋肉が硬くなりやすいです。更に関節は捻じれる動きによって関節内の成長軟骨や靭帯にストレスがかかり損傷に繋がることがあります。これは変形や関節の成長を阻害する可能性もあるため要注意です。

②外側型(肘の外側)

外側型は「離断性骨軟骨炎」と呼ばれます。
通称【野球肘のガン】と言われ、痛みが出たタイミングでは遅い…と言われるほど厄介な疾患です😢

発症初期は無症状であることも多いので、個人的には定期的な検診が重要だと認識しています。
関節の中に軟骨が剥がれ落ちてしまう障害で、小中学生に多いのが特徴です。

上腕骨と前腕骨が衝突する方向にストレスがかかりやすくなります。そのストレスは直接、成長期に存在する軟骨やその周辺の骨にかかることになります。分離した骨片が関節の中を遊離すると肘関節をロックしてしまい関節が動かなくなることもしばしば。

自分自身、膝関節で同じ【離断性骨軟骨炎】を発症しましたが、軟骨内は血流が乏しいため回復までに時間を要します!
その間リハビリをきちんと行わないと復帰までさらに時間を要することも実感しました。

早急に適切な判断と処置が必要になる疾患です。

③後方型(肘の後ろ側)

後方型ではボールのリリース時からフォロースルーにかけて、一気に肘が伸びる瞬間があります。この時肘の後ろ側に痛みを感じます。

肘の後ろにある肘頭(肘の出っ張り)には、二の腕の筋肉である上腕三頭筋が付着しており、ここが硬くなると肘頭部分を引っ張り肘が伸びます。

投球時の上腕三頭筋の緊張が繰り返しかかるとで、炎症が起こったり疲労骨折の原因に・・・。
骨同士の衝突(インピンジメント)では投球で肘が強く伸ばされた時に肘頭と受け皿の役割をしている肘頭窩が衝突することで発生します。一回の衝突で発生することは少なく繰り返し衝突することで関節内の炎症もしくは疲労骨折を起こすことがあります。

特に成長期の肘頭付近には骨端線、成長軟骨といった骨の成長に必要な組織がある為、肘頭の障害は成長障害、関節の変形に注意が必要です!

上記が野球肘の主な症状となりますが肘関節には筋肉や骨、靱帯以外にも神経などの組織が複雑に密接している為、あらゆる障害が存在します。
野球肘は長期の運動制限が必要になるリスクもあるため、野球肘でお悩みの方は今の症状がどういう怪我の状態なのかを把握し、早急な処置が必要となります。

当院の野球肘に対する施術

当院では野球肘の施術に関して独自の特殊な方法を用いて施術を行なっています。
微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を用いて施術を行います。
微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じて運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用いただけます。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、いつでもお問い合わせ下さい。

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