こんにちは、やまぐち整骨院/スポーツ鍼灸院の鍼灸師富本です。
今回の記事はギックリ腰についてです。
ギックリ腰。
怖いですよね~。
経験者なら誰もがわかる稲妻が落ちたかのようなあの痛み。
別に重いものを持ったわけでもなく、腰を酷使したわけでもないのに、ふとした時に急に襲ってくるあの恐怖。
諸外国ではギックリ腰のことを魔女の一撃と呼ぶこともあるようですが、非常に的を得た表現ですよね。
そんなふとした時に急に襲ってくるギックリ腰ですが、ギックリ腰って本当に急性の痛みなんでしょうか?
急に痛くなるんだから急性に決まっている。
急に痛くなるんだから予防なんてできっこない。
そんな風に思っているそこのあなた。
この記事を読み終わるころには、ギックリ腰が決して予防不能ではないということがわかっていただけるかと思います。
是非最後までお読みください。
ギックリ腰とは
ギックリ腰とはいったい何かについて説明していこうかと思いますが、まずはその名称について。
ギックリ腰という呼び名は愛称であって正式名称ではなく、正式には急性腰痛症という名前がついています。
一般的には重たいものを持ち上げた際や、スポーツ動作中に大きな負荷がかかった時に発生すると思われがちですが、決してそんなことはなく、ふと前かがみになった際や、くしゃみをした際など、ささいな動作で発生することのある腰の痛みです。
たとえどのタイプのギックリ腰であっても、発症した当日の症状は似通っていることが多く、前かがみになることはおろか、少しも腰を動かせず体勢を変えるのも一苦労で、安静にしているだけでも痛みが強く出るのが特徴です。
当然のことながら、誰もがすぐにでもこの痛みから解放されたいと思うので、病院を受診することになりますが、病院ではギックリ腰を速攻で治す方法などなく、痛み止めと湿布で様子を見ることになります。
それだけで治ればいいですが、そう簡単にはいきません。
厳密に言うと、湿布と痛み止めで「痛み」という感覚そのものはマシになるかもしれませんが、腰の奥の方にある違和感や不快な感覚というのはそれだけでは改善されません。
じゃあ、どうすればいいのかという方におススメしたいのが鍼灸治療です。
多くの人にとって聞きなれない言葉である鍼灸治療。
最近では、テレビなどのメディアに取り上げられることも増えてきて、徐々に認知度が高まっている感はありますが、
「具体的に何に効くのか?」イマイチわかりにくい印象を持たれているのではないでしょうか?
鍼灸というワードよりも美容鍼というワードの方がバズっている現在、それも無理はありませんが、鍼灸治療が最も効果を発揮するのが筋肉や関節などが痛みを発する運動器疾患です。
具体的には肩こりや寝違えやギックリ腰などの日常でよく遭遇するような症状です。
中でも、ことギックリ腰に関しては、あらゆる治療法の中でも鍼灸治療が最も効果があると言っても過言ではないくらい、鍼灸が効くと言われている症状の一つです。
「鍼をすればギックリ腰が一発で治ります!」なんてことは広告制限もあるので、口が裂けても言えませんが、ネットなどで調べていただければ、実際ギックリ腰に鍼が効くのかどうかについて参考になる情報が多数拾えるかと思います。
ただし、ギックリ腰にも種類があるので、そのすべてに同等の効果があるわけではありませんので、まずは自分の腰痛が一体どのようなタイプのものなのか知っておく必要があります。
腰痛の分類についてはこちらをお読みください。
さて本題に戻りたいと思いますが、ギックリ腰のように急に発症する症状は痛みの程度こそ強いものの、多くの場合、一週間も経てば痛みが引いてくることが多いでしょう。
ただ、痛みがなくなったからそれでOKかというと決してそんなことはありません。
というのも、痛みとはケガや事故などを除いた場合、いきなり発生するものではなく、筋肉の硬さやそれによって生じる悪い体の使い方を繰り返すことによって発生するからです。
①デスクワークなどで背中や股関節の筋肉が硬くなる。
②硬くなった筋肉や関節の影響で、体を動かす際に腰への負担が増える。
③そのままの状態で生活することによって、腰が耐えられる許容範囲の負荷を超えてしまい痛みが発生する。
このような過程によって痛みが発生しますので、③の痛みが落ち着いたからといって、それは決して治ったわけではなく、①と②を改善しない限りは、ギックリ腰になった原因が残っているままの状態なので、また繰り返してしまうのは火を見るよりも明らかです。
③の状態がいわゆる急性腰痛の状態ですが、③になるまでに、慢性的に①と②を持っている状態ですので、ギックリ腰は決して急にたまたまなっただけとは言えないのです。
また、①と②を放置せずに日頃からストレッチや運動などでケアをしておくことが大切です。
魔女は決していきなりやってくるのではなく、事前に足音を知らせながらやってくるのです。
その知らせを消して無視することなく、早めから対処することでギックリ腰を予防することも可能です。
ただし、ギックリ腰になる原因は決して自分の中にある問題(内因)だけでなく、気温の低さや湿度の高さなどといった外の環境(外因)の影響も受けます。
内因は決して筋肉や関節が硬いといった体の硬さの問題だけではなく、暴飲暴食やストレスなど、その原因は多岐にわたります。
自分では思いもよらないことが原因となっていることもありえますので、ギックリ腰やギックリ腰の後の慢性腰痛などにお悩みの方は一度専門家に相談するのがおすすめです。
大阪や関西近郊でギックリ腰に悩まれている方は施術はもちろん、ご相談だけでも受付しておりますので是非当院にご相談ください。
ご予約はLINEから24時間可能です。
(*この記事では鍼灸治療のみの説明をしておりますが、当院では最新の微弱電流機器を用いた施術も行っております。
どちらの施術もギックリ腰からの早期の改善が見込めますので、鍼灸が苦手な人でも安心してご連絡ください。)