症状別

肉離れ

ブチッッッ!!!

何かがちぎれたような、嫌~な音とともに激痛に襲われる肉離れ。

こんにちは、鍼灸師の富本です。

肉離れ。

スポーツをしている人なら一度や二度は経験している人が多いと思います。

肉離れなんて言葉を聞くと、とんでもない大けがのようにも思えますが、軽い程度のものであれば意外と普通に日常生活を送ることができたりします。

ただ、かといって早すぎるタイミングで復帰すると再び負傷してしまい、ひどい場合は何度も何度も繰り返してしまうのが肉離れの怖い点です。

この記事では、肉離れについての基本的知識から早期復帰を目指す際に必要なポイントと、当院で行っている肉離れの治療について説明します。

肉離れとは

肉離れとは、その名の通り筋肉が損傷してしまった状態です。

詳しく説明すると、肉離れは筋肉が急に引き延ばされそうになった際にブレーキをかけようと力発揮をした際に発症するとされており、具体的にはダッシュから急激に止まろうとした際や、ハードルなどを飛び越えようと脚を上げた際にハムストリングやふくらはぎの筋肉を傷めてしまうことが多いです。

その他にもサッカーでは内転筋、野球では腹筋など取り組んでいる競技によって好発部位が違うのも特徴の一つです。

スポーツ競技中に発生することが多いですが、日常生活で発生することがないかというと決してそんなこともなく、これまでの患者様の例から言うと、駆け込み乗車をしようと電車に向かって走っている際に発生したり、子供とボール遊びをしていた際に発生したりと、日常生活における些細な動作でも発生することがありうる一般的な怪我の一つです。

痛めてしまった瞬間に「ブチッ」という断裂音が聞こえることもあり、ひどい場合だと断裂した部分に陥凹ができることもあります。

痛めた筋肉に力を入れる際はもちろん、筋肉を伸ばす際にも痛みがあり、痛めてすぐの場合は特に患部を動かさずに安静にしているだけでもズキズキと痛みが出ることが特徴です。

なぜ肉離れになってしまうのか?

肉離れの原因は様々ありますが、代表的なものは以下の4つです。

  • 筋肉の疲労
  • 筋肉の柔軟性の低下
  • 筋肉のバランスの悪さ
  • ウォーミングアップ不足

 

考えてもみて下さい。

これ全部が当てはまるタイミングがありますよね?

そうです。

普段仕事で忙しくなかなか運動できていない人が、子供の運動会で一念発起して、昔の運動していた頃の記憶のままウォーミングアップもおろそかに久しぶりに全力ダッシュをしようとして負傷するあの瞬間です。

デスクワークでずっと座っているので股関節や背中はめっきり硬くなってしまい、残業や飲み会で帰りが遅い日が続き毎日疲労困憊。

この状態でアップをせずに運動すると結果は火を見るよりも明らかです。

「俺、昔は50m走5秒台だったんだよね。♪」

あの頃と今は違います。

適切にウォーミングアップを行わなければ、肉離れは急にやってきます。

適切な運動習慣を作り、しっかりとストレッチを行ってから運動することで多くの場合、肉離れの発生リスクを下げることが可能です。

損傷程度による分類

肉離れは損傷の程度によって重症度が3段階に分類されています。

Ⅰ度損傷 微細な損傷

筋肉や筋膜が過度に伸ばされてストレスがかかった状態です。

痛みこそあれど、筋繊維の断裂などは見られないことから問題なく自力で歩行できることが多い状態です。

Ⅱ度損傷 部分断裂

筋肉や筋膜が部分的に断裂している状態です。

皮下出血が明らかで痛みの程度も強く、ふくらはぎの肉離れの場合は足に体重をかけることができないので、足を引きずるように歩かざるをえない状態です。

Ⅲ度損傷 完全断裂

筋肉や筋膜が深く断裂した状態で、足に陥凹ができることもあります。

あまりにも腫れが酷い場合は、それによって二次的にコンパートメント症候群と呼ばれる問題が発生する可能性もあり、場合によっては手術が必要なこともあります。

復帰までにかかる期間

復帰までの期間は損傷の程度によって決まるとされており、最も軽いⅠ度損傷の場合は2週間程度。

Ⅱ度損傷の場合は1か月から2か月程度とされており、最も重症例であるⅢ度損傷の場合は3か月から長くて半年ほどかかる場合もあります。

また、この治癒までの期間はあくまでも一つの目安であり、適切な初期対応が行えたかどうかでも治療にかかる期間は大きく異なってきます。

具体的には、歩くにも支障がある状態なのに「見栄えが悪い」「周りの人に知られたくない」といった理由で初期の段階でも松葉杖を使用せずに痛みを我慢しながら歩いたりすることによって治癒を遅らせている人が多い印象です。

Ⅰ度損傷であれば絶対必要ではありませんが、Ⅱ度損傷の場合は普通に歩くにも支障がある状態なので、最初の段階では患部へのストレスを少しでも減らせるように松葉杖を使用することをお勧めします。

加えて、本人の生活習慣や健康状態に問題がある場合も治療期間が長くなる傾向があります。

睡眠不足や栄養の偏りは常に体が疲れた状態にあるので、細胞の働きも悪くなり、ケガからの復帰にかかる期間も長引きます。

糖尿病などの基礎疾患がある場合なども同じです。

治癒にかかる期間はあくまでの一つの目安だと考えて下さい。

当院で行っている肉離れに対する施術

当院では、肉離れの施術に関して独自の特殊な方法を用いて施術を行なっています。
微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を用いて施術を行います。
微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
即効性のある施術が可能となっております。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じて運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用いただけます。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、いつでもお問い合わせ下さい。

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