足関節捻挫はスポーツ活動や日常生活において、最も頻繁に発生する怪我の一つです。
誰しも一度は経験がある怪我ということもあり、「放っておいたら治るよ」といった感じで軽視されがちで、いつまでたっても痛みや違和感に悩まされている人が意外と多い症状の一つです。
確かに足の捻挫と聞くと軽く聞こえますが、捻挫の正式名称は靭帯損傷です。
放置していたら治ったのではなく、ただ時間が過ぎた分、炎症が落ち着いただけであって、痛みこそ無くなれど可動域の制限や足首の不安定感など、適切な治療を行わないと様々な後遺症が残ってしまいやすいのも足関節捻挫の特徴の一つです。
この記事では、足関節捻挫とは一体何か?という基本的なところから、捻挫が発生した時の対処法や当院で行っている施術方法について解説したいと思います。
足関節捻挫のほとんどが外側の理由
足関節の捻挫と聞くとどのようなイメージが頭に浮かぶでしょうか?
多くの場合、足首を内側に捻ってしまうこのような状態が頭に思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?
外返し捻挫もありますが、内返し捻挫に比べるとその発生率は非常に低く、実に全体の10%以下と言われています。
この記事を書いている筆者もこれまでに何度も足関節捻挫を経験していますが、そのすべてが足首を内側に捻ってしまう内返し捻挫です。
狙って捻っているわけでもないのに、なぜ内返しばかりになってしまうのでしょうか?
代表的な理由が以下の二つです。
理由その①骨の形態上
まず一つ目の理由として、足首の骨の構造上の問題があります。
足首には内くるぶしと外くるぶしがありますが、よく見比べてみると外くるぶしの方が内くるぶしよりもやや長くなっています。
(足首を後ろから見た様子。画像右側の外くるぶしの方が長いのがわかります。)
これによって、足首が外側に倒れようとする際には距骨が腓骨にぶつかって物理的に動けない状態になってしまうので、よほどの力が加わらない限りは足首は内側に倒れるようになっています。
理由その②靭帯の強度
二つ目の理由は靭帯の強度です。
足首の外側には大きく分けて3つの靭帯が存在していますが、この靭帯は内側に存在する4つの靭帯とは違い、それぞれが独立して存在しており一つ一つの厚みも薄くなっています。
(足首の外側にある3つの靭帯。それぞれ足首の前、下、後ろの安定性を高めています。)
中でも前距腓靭帯は、他の外側にある靭帯の半分の厚みしかないこともあって最も損傷しやすい靭帯だと知られています。
(右足首を斜め前方から見た様子。)
この靭帯を損傷すると、足関節が底屈位になった際に足首を固定することができないようになってしまい、何度も何度も捻挫を繰り返してしまう原因にもなります。
上記二つの理由から足関節の捻挫はほとんどが内返し捻挫になります。
どのくらいの期間で治るのか?
怪我をした時に最も気になるのが治るまでの期間ですよね。
足関節捻挫は損傷の程度によって大きく3つに分類され、その程度によって回復までの期間も異なります。
レベル1
レベル1は軽傷です。
外側にある3つの靭帯のうちの一つに微細な傷が入ってしまった状態です。
軽い腫れや痛みはありますが、日常生活を行う分には問題ないことが多く、痛いながらも普通に歩けるので、病院や整骨院などを受診しない人も多いでしょう。
早ければ数日から1週間でスポーツ復帰が可能です。
レベル2
レベル2は結構重傷です。
足に体重をかけると強い痛みが出現するので、普通に歩くことが難しく、足を引きずりながら来院されることがほとんどです。
安静にしているだけでもズキズキと痛みますし、内出血が目で確認できることが多いでしょう。
外側にある靭帯3つのうち、2つ以上が部分的に断裂しており足首全体がパンパンに腫れていることも珍しくありません。
痛みや可動域の制限なく、スポーツに復帰できるまでは最低でも3~4週間は見ておく必要があります。
レベル3
足関節捻挫で最も重症なのがこの状態です。
レベル3にもなると、足関節の外側の靭帯が完全に断裂しているだけでなく、足首周りの骨が折れていたり、外くるぶしの周りの筋肉の腱が脱臼していたりと、その損傷範囲は靭帯損傷だけにとどまりません。
当然のごとく足首周りはパンパンに腫れていて、腫れが強いあまり、痛い場所がピンポイントで示しにくいのも特徴の一つです。
早期復帰を目指す場合は手術も選択肢の一つになりますが、手術をした場合としなかった場合とで予後があまり変わらなかったという報告もあるので、手術をしない保存療法を選ぶことが多いです。
復帰までの期間は2か月から数か月は必要です。
捻挫をしてしまったら
捻挫をしてしまったら、まずは初期対応としてRICE処置を行います。
R (Rest) 安静
I (Ice) 冷却
C (Compression) 圧迫
E (Elevation) 挙上
初期対応をいかに適切に行うことができたかというのが非常に重要で、これによって復帰までにかかるトータルの期間が左右されると言っても過言ではありません。
当院の足関節捻挫に対する施術
やまぐち整骨院谷町四丁目院では足関節捻挫の施術に関して、微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を用いて独自の特殊な方法で施術を行っています。微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
即効性のある施術が可能となっております。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防が可能となります。
更に必要に応じて運動療法など機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用いただけます。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、いつでもお問い合わせ下さい。