「腰痛」
どんな人も人生において一度は経験する腰痛。
ヘルニアに脊柱管狭窄症に坐骨神経痛にぎっくり腰、、、
腰を痛めて整形外科や整骨院にお世話になった人も多いかと思います。
一口に腰痛といっても実は沢山種類があり、それぞれに対して適切な治療やセルフケアを行わないと、治るどころか逆に悪化させてしまう恐れもあります。
最近ではインターネットの普及もあり、誰でも簡単に専門的な情報が手に入る便利な時代になりました。
しかし、その一方で、読んでみると頭に疑問が浮かんでくるような不確かな情報が掲載されている記事もあり情報の取捨選択が必要な時代になってきています。
千里の道も一歩から。
適切な治療を行うのも勿論ですが、まずは敵を知ることが大事です。
この記事では、腰痛の種類から対処方法に加えて、当院で行っている腰痛に対する治療について説明させて頂きます。
腰痛の種類について
まず、腰痛は画像検査などで原因がはっきり特定できる特異的腰痛と、画像検査などでははっきりとした原因がわからない非特異的腰痛の二種類に分類することができます。
よく一般的に名前を聞くような腰痛は、このくくりでいうと以下のように分類できます。
・特異的腰痛
・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・骨粗鬆症圧迫骨折
・非特異的腰痛
筋筋膜性・椎間関節性・仙腸関節性・心因性etc,,,
※一般的に腰痛の一種だと考えられている坐骨神経痛は、実際には腰自体は痛くなくお尻から足にかけて痛みや痺れが出る病態なのでここでは割愛します。
特異的というのは、「特徴があって他と異なる」という意味ですので、レントゲンなどの画像検査を行った際に明らかに正常とは違う状態がみられるということです。
逆に非特異的というのは、レントゲンなどを撮影しても特に問題がなかったりと、画像検査で異常が見られないものを指します。
このうち、原因がはっきりとわかっている特異的腰痛はなんと全体のたった15%で、実に残りの85%が非特異的腰痛と言われています。
この記事では、全体のほとんどを占める非特異的腰痛の中でも特に多い筋筋膜性腰痛と椎間関節性腰痛について詳しく解説していきたいと思います。
筋筋膜性腰痛
最も多いのがこのタイプの腰痛です。
文字通り、腰にある筋肉や筋肉を包んでいる膜が何らかの原因によって傷ついてしまい痛みが出ている状態です。
代表的な動作としては、長時間の中腰姿勢や重たいものを前かがみで持った際に発症しやすいとされています。
典型的ないわゆる「ぎっくり腰」というやつですね。
痛めやすい筋肉にもいくつか種類がありますが、中でも最も多いのが脊柱起立筋です。
その名の通り背筋を伸ばす働きをしている筋肉ですが、立っている姿勢や座っている姿勢の際に背中を丸めた猫背姿勢になってしまうと、常に引き延ばされた状態となりストレスがかかり続けます。
多少の時間であれば問題ないですが、現代人はデスクワークなどで座っている時間が長く、ただでさえ緊張しやすいこの筋肉が普段から必要以上に緊張している状態になっています。
特徴としては前かがみで痛みが強くなることが多く、痛みの部位を聞いてもピンポイントで場所を示すことが難しく、「だいたいこの辺」といった感じで痛い部位の周辺を手の平でさするようにします。
左右差はないことが多く、腰の真ん中くらいが痛いと言われることがほとんどです。
椎間関節性腰痛
次に多いのが腰にある関節を痛めてしまうタイプの腰痛です。
赤丸の部分が椎間関節です。
このタイプの腰痛の特徴は、痛みの場所がピンポイントで、かつ左右のどちらか一方のみが痛みます。
左右共に痛みが出る方もいますが、その場合でも痛みの程度に左右差があることがほとんどです。
痛みの場所は明瞭で「痛いところはどこですが?」と質問すると、先ほどの筋筋膜性腰痛と異なり、「ここです」と本人が指一本で指し示すことができるくらい痛みの部位が明瞭なことが多いです。
動作としては、腰を反らした時に痛みが出ますが、左右差があることが多く、腰を反らした状態でさらに体を捻るようにすると痛みがより強くなることが特徴です。
また痛めてしまった椎間関節の場所にもよりますが、腰だけでなく、お尻や太ももの外側まで痛みがでることもあるので、ここも自分の腰痛のタイプを見極めるための一つのポイントとなります。
基本的には、このようにして腰を反らす動作で痛みが強くなるのが特徴ですが、痛みが出てから期間が経っていて慢性化している場合は、前かがみをした際の腰痛の原因にもなりえます。
腰を反らした際に痛みが強くなり、さらに斜め後ろに体を倒すことでより痛みが強くなったり、腰だけでなくお尻や太ももまで痛みが出る場合は椎間関節性腰痛の可能性が非常に高いかと思います。
痛みの場所がピンポイントならほぼ間違いないと言ってもよいでしょう。
ただし、仙腸関節性腰痛や脊柱管狭窄症など、他の腰部疾患でも下肢に症状が出ることが特徴のタイプも数多くあるので見極めが大切です。
あなたの腰痛は、今回紹介したどちらかのタイプに当てはまっているでしょうか?
どのタイプの腰痛においても最初から腰に原因があることは少なく、猫背で背中が丸くなっていたり、股関節が固まっていたりと、原因は腰でなく他の部位に隠れていることがほとんどです。
なかなか治らない腰痛に悩まされている方は、まず自分の腰痛がどのタイプなのか、色々と体を動かしてみて痛い動作、痛くない動作を確認してみるのも一つの手です。
バンザイをした時に腕は耳の横に近づきますか?
股関節のストレッチをする際に、脚はしっかりと開けますか?
ぜひ一度その場でやってみてください。
どちらもデスクワークなどで長時間座っていると体が固まってしまいできない可能性が非常に高いと思います。
また、最初に説明したように、まずは自分の腰痛のタイプを知ることが大事ですが、わからない場合や本当に合っているのか不安な場合は専門家に診てもらうのが大切です。
当院では腰痛の施術を行う前に、しっかりと問診や視診、触診を行い、患者様の腰痛のタイプを見極めてから施術を行います。
腰痛の施術においても、腰だけを見るのではなく、腰に関係している様々な部分をチェックし施術を評価を行います。
一人ひとり腰痛のタイプは違うので、流れ作業のように、いきなりベッドに寝転んでもらって腰をマッサージしたりすることは決してありません。
当院での腰痛に対する施術
腰痛の施術に関して独自の特殊な方法を用いて施術を行なっています。
微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を用いて施術を行います。
微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
即効性のある施術が可能となっております。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じて運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用いただけます。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、いつでもお問い合わせ下さい。