鍼灸治療の特徴とは?
鍼灸治療が慢性症状に効果的な理由
●鍼治療は深部の筋肉のコリを直接アプローチできる唯一の手段
鍼灸治療は、身体の表面に存在しているツボを刺激することで生体反応を促すことによって症状の改善を図る治療ですが、それだけではなく使用する鍼を使い分けることによって、深部の凝り固まっている筋肉を直接ほぐすことも可能です。
当院では専門的な訓練を受けた鍼灸師が、通常、一般的な鍼灸治療で用いる鍼よりも長い鍼を使用して深層の筋肉のコリを直接ほぐす鍼治療を行っています。
慢性化している肩こりや腰痛の原因となっている筋肉は深部に存在していることが多いことから、これらの症状の改善には非常に有効なアプローチの一つです。
アスリートと鍼灸
●鍼治療がスポーツ選手に好まれる理由
鍼灸治療は中国で生まれた治療法で、これまでは伝統的な東洋医学の考え方に基づき主に経絡や経穴といった、いわゆるツボに鍼や灸を施して生体反応を促すといった方法で行われるのが一般的でしたが、昨今、凝り固まった深部の筋肉に唯一直接アプローチできる方法として注目を集めています。
アメリカをはじめとする海外では鍼灸をドライニードルと名を変えて、鍼灸師のみならず医師や理学療法士が日常的に鍼治療を行っています。
プロスポーツチームに鍼灸師が常駐していることも珍しくなく、鍼治療は種目を問わず多くのアスリートに受け入れられています。
鍼灸治療の汎用性について
●未病を防ぐ鍼灸治療
鍼灸治療の効果は筋肉や関節の痛みだけでなく、頭痛や不眠、風邪など様々な症状に効果があるとされています。
最近ではコロナウイルスの後遺症に対して鍼灸治療が注目を浴びていますが、薬のように身体に対して一方向性の命令を出すのではなく、鍼や灸を施し、生体に適切な刺激を与えることによって身体が本来持っている自己治癒力を引き出すことで症状の改善を図る鍼灸治療は、不定愁訴や精神疾患など様々な領域に対して用いられています。
薬による治療は効果が出やすい一方で、薬に対する依存や副反応から完全に逃れることができません。
その点、副反応を及ぼす心配のない鍼灸治療は安心して治療を受けて頂くことが可能です。
また鍼治療による感染症のリスクを防ぐために院内の衛生環境を徹底して整えるのと共に、鍼は使い捨てのタイプを使用しております。